ペンションのりさんちのこだわり、それは手作り、自分で材料を調合仕込み作り上げる、何ヶ月も時間をかけて育てた野菜や果物、素材の美味しさをとことん追求する。ペンションで食事をされたお客様が一様に評価していただける理由がここにあるのです。
さて、信州と言えばワイン。ペンションのある小諸市周辺では、美味しい空気と水に恵まれ、雨が少なく冷涼な気候が美味しいブドウを育てます。小諸の東隣に位置する御代田町にはメルシャンワイン、小諸市のマンズワイン、西隣に位置する東御市にはヴィラデストはじめいくつかの個人のワイナリーがあります。それらを思えばこの地域が如何にワイン作りに適しているかわかります。
であれば、自分たちもワイン作りができないかと考えたのが2008年、あるワイナリーから2本のブドウの苗を入手し試しに植えてみたのが始まりです。それ以来、全くの素人がお客様に美味しいと言って頂けるワインを作ろうとブドウ作りに挑戦をはじめました。

 
   
 
 標高1000mのペンションでブドウがうまく育つかどうか検討するため、2008年の秋にメルロー(赤)とシャルドネ(白)の苗(検証苗)を1本づつ庭に植えました。左の写真は2010年6月、右は同年7月、植えて初めて実がつきました。

 9月、苗を植えて2年目で赤白各ボール1杯づつブドウが収穫できました。さっと水洗いをして軸をとりビニール袋にいれ実をつぶし常温でしばらく置いておくと発酵が始まりました。
これでブドウが良く育つことがわかり、ブドウ作りを始める事にしました。
 
   
 
 2010年10月、テニスコートのフェンスは撤去、南側に植えられていたヒノキ50本ほどは伐採しました。これで日当たりと風通しが良くなりました。ブドウには朝日があたる方が良いとの事、東側の植栽の剪定が課題です。

   
 誘引ワイヤーを張るための支柱はテニスコートのフェンスを支えていたものを再利用し足らないものはスチールパイプで作成しました。支柱の基礎が大変重く(40〜50Kg)重機が大活躍です。支柱の位置は最終的に人の力で微調整しました。地下の状況は、表面が芝生、地表から20Cmほどが芝生の養生のために粘土質の赤土、その下20Cmほどが押し固められた砂利(砕石)、その下が自然の状態で浅間山の噴火で積もった火山灰や軽石の層となっています。養分が少なく水はけはよさそうなので、ブドウを育てるには最適かも。

   
 同時にブドウの苗50本(シャルドネ25本、メルロー25本)を山梨の植原葡萄研究所から購入して植えました。整然と並んだ支柱、列間隔2m、苗の間隔1m、右側の列がメルロー、左側の列がシャルドネ。まだ8列が植えるのを待つ状態です。中の写真は2011年6月のメルロー、右は9月のシャルドネ。
 
 
 ペンションでブドウを育てるにあたり安曇野ワイナリーのスタッフの方々に大変お世話になっています。
右の写真中央の方が工場長の戸川英夫さん、ワイン作り全般に精通した先生です。肥料はあげない、「甘やかせて育てない、大人になって孝行してくれる。子供と同じ」なるほど言葉に説得力がありました。
ちなみに工場長の左が私と妻(のりさん)、右側が菊地さんと水野さん、ペンションのブドウ畑作りに協力頂いた方々です。

   
 9月下旬、安曇野ワイナリーのブドウの状況。左写真はペンションのブドウと同時期に植えたもの。ペンションのブドウに比べ生育状況が良好に見える。右写真は収穫を待つメルロー種。

   2012年1月、剪定方法を教わりに安曇野ワイナリーへ。
この日はあいにくの雪のふる寒い日でしたが担当の新矢さんが快く対応してくれました。
教えていただいた内容で印象深かったのは、堆肥と肥料は違うと言う点、堆肥はあげるほうが良いという言葉でした。
 
   
   
 11月、土が凍る前に、追加200本のブドウ苗を植えるため畑の準備をしました。以前は芝生のテニスコートだったので苗を植える場所の芝生を剥ぎ取り、その下の押し固められた砂利の層をツルハシで耕しました。左写真は、いつも手伝いに来てくれる大学時代の友人、田口君。右は紅葉のペンションの庭。

   
 2月、そろそろペンションのブドウ苗の剪定を始めました。左写真は2年前に検証苗の枝を挿木にした苗(挿木苗)です。右はシャルドネの接木苗。

   
 植物を育てるには土作りが大切と言います。カルシュームの効果を調べるため赤白各1列は卵の殻をまきました。(左写真)右は堆肥を作る場所。落ち葉を集めて堆肥作成中。